035H2G型(JIANGWEI I型/江衛I型)フリゲイトは、1990年代に4隻が建造された中国初の本格的な汎用フリゲイトである。
【建造経緯】
1980年代、中国は南シナ海のパラセル/スプラトリー諸島(英語。中国語では西沙/南沙諸島、ヴェトナム語ではホアンサ/チュオンサ諸島)の領有権をめぐりヴェトナムと緊張状態にあり、1988年3月14日には両国の艦艇が交戦する事態に至っている(「3.14海戦」)。中国海軍は領有権を主張するため、この海域に何度も海軍艦艇を派遣することになったが、中国海軍航空隊の航空機の航続距離ではこれらの艦隊に上空直援を行うことは困難であり、派遣艦艇は上空直衛なしでの活動を強いられることになった。当時の中国海軍では、艦隊防空用のエリア・ディフェンスSAMは存在せず、個艦防空用のポイント・ディフェンスSAMを有するのも053K型フリゲイト(ジャンドン型/江東型)の#531「鷹潭」一隻のみであった。「鷹潭」は唯一の防空ミサイル搭載フリゲイトとして、南シナ海での哨戒活動に投入されたが、1隻では十分な防空は不可能であり、HQ-61艦対空ミサイルの射程(10km)圏外からヴェトナム空軍による空対艦ミサイル攻撃を受けた際には対処は困難であることは明白であった。実際にはヴェトナム空軍による攻撃は無かったものの、艦隊防空の脆弱性に対する危機感は中国海軍に広く共有されることになった。また、中国海軍のフリゲイトは哨戒活動の中核を担うことになったが、もともと短期間の沿岸航海を前提に建造されていたため、居住性は劣悪で航洋性能に劣り長期間の哨戒任務に就くことは乗員に大きな負担を与えることになった。
中国海軍では、「3.14海戦」以前に艦対空ミサイル搭載フリゲイトの実用化に関する検討を開始しており、海軍と各工業部門は共同で053H2型フリゲイト(江湖III型)に艦対空ミサイルを搭載した改良型のプランを提出していた。この案は、053H2型の改良型であることから、同級のNATO名にちなんで通称「江湖」改型と呼ばれた。提案は1987年に軍の認可を受け、以後3年間をかけて詳細な設計案の作成が行われた。設計作業では、艦対空ミサイルの導入とともに、南シナ海での活動で問題になった053H型の劣悪な居住性や航洋性の改善、対潜能力向上のため艦載ヘリコプターの搭載を実現等が盛り込まれた。そのため、艦型は053H2型よりも大型化し、西側の汎用フリゲイトに近い性格の艦となった。
一番艦#539「安慶」は1990年に建造が開始され、翌1991年6月に進水、1991年12月に就役した。中国海軍でのクラス名は053H2型の改良型ということで「053H2G型」とされた。053H2G型は西側からは053Hシリーズの発展型と見なされ新たに「JIANGWEI I型」の名が与えられた。JIANGWEI Iには「江衛I型」の漢字が当てられることが多い。
【船体構造・推進部】
053H2G型の船体は、053Hシリーズよりも幅広となり、艦の全長と全幅の比率は053H型の10対1から8対2となった。これは、洋上航海での安定性を改善し、新型装備を搭載し乗員の生活環境を改善するための艦内スペースを確保するための設計変更であった。船体長は111.7mとタイプシップの053H2型よりも約8m延長された。艦上部の構造は、053H2型と同じく中央船楼型が採用された。ただし、053H2型では艦橋が置かれていた位置にHQ-61艦対空ミサイルの6連装発射機を設置したため、艦橋はより後方に配置されることとなった。053H2型と同じく舷側の窓は廃止されており、艦内の換気は加圧式中央空調設備による強制換気が採用され、NBC防護能力が付与された。この空調設備は、南シナ海の熱帯気候下での運用において不可欠な装備でもあった
艦橋正面部は緩やかなカーブを描いているが、これは艦の前方から来るレーダー波を別方向に反射させるためであり、船体側面を内側に1~2度傾斜させているのと合わせて電波反射率の低減策が採用されていた。これは中国海軍の艦艇としては初のステルス対策であった。
船体中央部は煙突を挟んで対艦ミサイルが配置され、その後部は甲板が一段下がってヘリコプター格納庫が設置されている。フリゲイトへのヘリコプターの搭載については、053H型フリゲイトの一隻を改造した053H1Q型フリゲイト(ジャンフーII型/江滬II型)#544「四平」で運用試験が行われノウハウが蓄積されていたが、「四平」では艦の比較的高い位置に格納庫を設置したために船体の動揺が激しくなる問題が発生していた。053H2G型では、その教訓を生かし、ヘリコプター用格納庫の高さを制限して艦の重心が上昇しないように努めていた。ヘリコプター甲板には、フランスから技術導入した着艦拘束装置が設置されており、荒天時でもヘリコプターの着艦を可能としている。
機関は中国海軍のフリゲイトで広く採用されていたCODAD(Conbined Diesael and Diesael)方式を引き続き採用した。搭載機関は18E-390VAディーゼル 2基(14,000馬力)とMTUディーゼル 2基(8,840馬力)で、最高速度は27Kts。航続距離は18Ktsで4,000海里、15Ktsで5,500海里。既に実績のある従来型のディーゼル機関を採用したことは、新規開発のリスクを軽減し建造コストを低減することに繋がったが、その反面、各国の新型ディーゼル機関に比べて燃費が悪く、騒音や振動が高いため対潜作戦において重要な静粛性を犠牲にすることとなった。053H2G型では、推進効率の改善と騒音低下を目的として、従来の3枚型スクリューに換えて5枚ブレードのスクリューが採用されている。
【兵装システム】
052H2型は、053K型フリゲイト「鷹潭」に続いて、中国で二番目に艦対空ミサイルを搭載したフリゲイトになる。搭載されたHQ-61B/M艦対空ミサイルシステムは、053K型での運用試験の成果を反映してより実用性を増したものになっている。
053K型では連装発射機を採用していたが、艦内弾薬庫でミサイルに羽根を取り付けて発射機に装填するという手間のかかる方式であり実用性に問題があった。053H2G型では、前甲板の100mm連装砲の直後に6連装ミサイル発射機(発射機の制式名称はH/EFB02箱式発射装置)を設置した。ミサイルは気候や温度の影響を受けにくいキャニスターに収納されており、即応性と整備性が向上していた。しかし、ミサイルの安定/制御翼が折り畳めない構造になっていたため、ミサイルを収めるキャニスターは短SAM用としてはかなり大型になってしまった。そのため、053H2G型が西側で確認された直後は、この発射機はアメリカのアスロックのような新型対潜ミサイルを搭載しているのではないかとの憶測を呼んだエピソードがある。
053H2型に搭載されているHQ-61B(もしくはHQ-61M)ミサイルは、発射機に搭載されている6発のみであり、継続戦闘能力には問題があった。HQ-61Bミサイルは300kgを超える重量であり、キャニスターを合わせると350kgを超えてしまう。この重量では人力での再装填は困難であり、クレーンなどの機材の無い洋上でミサイルを再装填することは実質的に不可能であったため、予備弾薬を搭載することは断念された。
HQ-61はスパローをモデルとして設計されたため、外見はスパローの拡大版の様な形状になっている。ただし、スパローはミサイル中央に操縦翼、尾部に安定翼をそれぞれ十字型に装着したが、HQ-61はミサイル中央部に十字型に安定翼が、尾部にはX字型で制御翼が装着されている点が異なる。推進装置は固体ロケットモーターを採用しており、最大速度はマッハ3、射程は2,5~10km、最大射高は8km。ミサイルの誘導はI/Jバンド連続波レーダーを使用したセミアクティブ・レーダー・ホーミングだが、補助的措置として無線指令誘導モードを選択することも可能。ミサイルの命中率は64~80%とされる。ただし、シー・クラッターの多い低空域での迎撃能力には問題があり、1980年代以降普及したシー・スキマー型の対艦ミサイルに対する迎撃は困難との情報もある。
HQ-61Bミサイルシステムは、ミサイル発射機、射撃統制システム、各種制御装置、イルミネーター兼目標追尾用レーダー、対空捜索用レーダー等で構成されている。イルミネーター兼目標追尾用の342型管制レーダー(ZL-1B/NATOコード Frog Lamp)は、H/Iバンドの皿型レーダー。053H2G型は、艦橋マスト中部に342型レーダー1基を搭載している。342型は、ミサイルの誘導と目標の追尾の2つの任務を負っているが、搭載数が1基のため一度に誘導できるミサイルは1発に限られ、その誘導中は他の目標を追尾することは出来ない。
砲兵装としては、艦首部に79式56口径100mm連装砲(H/PJ-33)1基、艦橋直前とヘリコプター格納庫の両側面に76A式37mm連装機関砲(H/PJ-76A)を合計4基搭載している。100mm砲の操作は艦橋部の343型(Wasp Head)と光電子火器管制装置によって行われ、37mm機関砲は341型(Rice Lamp)レーダーによって統制される。76A式37mm連装機関砲は、イタリアのダルド近接防空システムを導入して開発された中国初の対艦ミサイル迎撃能力を有するCIWS(Close In Weapon System:近接防御火器システム)で、中国海軍のフリゲイトとしては初めての搭載となる。ヘリコプター格納庫両側面に搭載された76A式については、格納庫よりも低い位置にあるため射角が制限されていた。また、格納庫との距離が近すぎたため、053H2型の運用開始後、76A式の射撃の振動や発射音が格納庫内部に響いて機材が破損したり乗員にとって苦痛となるといった事態が発生した。この教訓を受けて、053H2型の改良型である053H3型フリゲイト(ジャンウェイII型/江衛II型)では、76A式は格納庫上部に移設されることとなった。
053H2型は、艦中央部にYJ-8I艦対艦ミサイル(鷹撃8I型)YJ-8(鷹撃8/C-801/CSS-N-4 Sardine)3連装発射筒2基を搭載している。YJ-8IはYJ-8の射程延長型で、ロケットの推進部を拡大して射程距離を延伸し、最大射程を原型の倍の80kmとしている。最高速度はマッハ0.9。誘導方式は中間段階が慣性航法誘導で終末段階がアクティブ・レーダー誘導。終末誘導に使われるJバンド・レーダーは耐ECM性が高く、高精度の電波高度計は海面ギリギリ(終末時は7m)を飛行するシー・スキミング能力をYJ-8 Iに与えている。
対潜兵装は、艦首部に87式250mm6連装対潜ロケット発射機2基が搭載されている。発射機は半自動装填装置が搭載されており、装填作業の補助を行う。ロケットの射程は200~4,000m。さらに、053H2G型は、中国海軍のフリゲイトとしては初の艦固有のヘリコプター(Z-9C対潜ヘリコプター(直昇9C/AS-565パンサー)1機)を搭載しており、艦とヘリコプターの連携作戦により従来の中国海軍のフリゲイトでは自艦の周辺のみを哨戒する「点的な対潜哨戒」しか出来なかったのに対して、053H2G型は遥かに広い海域を対象とした「面的な対潜哨戒」を行うことが可能となった。Z-9Cは、対潜活動のほかにも、洋上哨戒、水平線外の目標探知、物資輸送などの任務に従事する。
【電子装備とソナー】
探知・捜索用レーダーとしては、まず艦橋直後のラティスにH/LJQ-360S型(SR-60)2次元対空対水上レーダーとRM-1290(Racal Decca)航海レーダーを装備している。H/LJQ-360S型は1980年代末から90年代初めにかけて中国で開発されたもので、捜索範囲・精度・電子妨害への抵抗力・目標追跡能力のいずれの面でも従来中国海軍のフリゲイトが搭載していた354型対空対水上用レーダーを上回っており、重量も3分の1に軽量化されている。探知距離は航空目標に対して最大100km、低空目標に対しては30km。同時に50目標を追跡することが可能。ヘリコプター格納庫上部には、八木アンテナ式の517A型もしくは517H-1型(いずれもNATOコード名はKnife Rest)対空捜索レーダーが搭載されている。こちらは中、長距離の対空目標探知用レーダーであり最大170km先の目標の探知が可能。兵器の管制用レーダーについては、100mm砲の管制用に343型(Wasp Head)、HQ-61B艦対空ミサイルの管制用に342型(ZL-1B/NATOコード Frog Lamp)、76A式37mm連装機関砲の管制用に341型(Rice Lamp)管制用レーダーが装備されている。詳細は【兵装システム】の項を参照。
電子戦装備としては、RWD-8(Jug Pair)ELINTシステム、981-3型艦載ECCM装置、SR-210レーダー波警告装置、651A型敵味方識別装置、そして艦橋両側に各1基ずつNJ81-3(MK-36 RBOC)6連装チャフ・フレア発射装置が装備されている。
対潜ソナーは、艦首のバルバス・バウ内部にSJD-5B型ソナー、SJC-1F型偵察用ソナー、SJX-4C型通信用ソナーを装備している。いずれも、旧来の中国海軍のソナーに西側から導入したデジタル技術を導入することで処理速度や探知能力を向上させたタイプのソナーである。
053H2G型では、これらの探知装置と兵器システムを有機的に連携させるために、ZKJ-4B/6戦闘情報システムを導入している。これは、フランスのトムソンCSF社製TAVITAC戦闘情報システムを中国で国産化したものである。同システムは、対空・対水上捜索レーダー、航海レーダー、IFF(敵味方識別装置)、電子戦装備、ソナーの情報分析と処理を行い、各種目標に対する探知、識別、追跡、脅威判断、目標支持、使用兵器選定などを行う。ZKJ-4B/6を搭載したことで053H2G型は、中国海軍のフリゲイトとしては初めて完全なC3I(Command:指揮、Control:統制、Communication:通信)の統合を実現したと評価されている。システムは集中指揮、分散管制の概念に基づいた設計がなされている。
その他の電子装備としては、就役後に衛星通信やデータリンク機能を付与するためヘリコプター格納庫後部に衛星通信アンテナが追加装備されている。
【総括】
053H2G型は、タイプシップの053H2型フリゲイト、西側式の設計思想や装備を大幅に導入して就役した052型駆逐艦(ルフ型/旅滬型)などと並んで、1980年代末から90年代初めにかけての中国海軍の近代化を象徴する艦艇の1つである。これらの艦艇は、従来の沿岸防衛型海軍から洋上での活動を視野に入れた航洋艦隊へと脱皮しつつあった中国海軍のドクトリンの変化が生み出した存在であったといえる。053H2G型は、ほとんどの装備を西側諸国由来のもので纏めた052型駆逐艦に比べると、設計はやや保守的で西側装備の導入率は低かったが、これは多くの装備を国内で賄えたということであり、建造コストを節約(建造費は一説には052型の2分の1)し、装備調達に外貨を使わずにすむというメリットがあった。ただし、このことは、機関部の騒音振動問題のような旧式装備に起因する問題を内包することにも繋がっており、評価の難しい所である。
053H2G型は、従来の中国海軍のフリゲイトに比べて船体を拡大しており、対空、対水上、対潜の各種任務に充当しうる装備を搭載することに成功したとされる。特にHQ-61艦対空ミサイルの搭載によりポイント・ディフェンス能力を確保したことは、艦隊防空における対空ミサイルの欠如という長年の課題への回答となったという点で大きな意義がある。ただし、HQ-61は、開発着手から実用化まで20年以上の期間が掛かっており、実用化された1980年代末の段階ではその性能は立ち遅れたものとなっていた。また、運用面においても、予備弾薬が搭載できない、ミサイル発射機が大きなスペースを占め他の装備を圧迫するなど無視し得ない問題が生じていた。053H2G型は、従来艦に比べれば大型化したとはいえ、各国の汎用フリゲイトに比べると比較的小型の2,250tという排水量の中に対空、対水上、対潜、固有の艦載ヘリに関する各種装備を盛り込んだ設計になっていた。そのため、艦の余剰スペースは少なく上記の問題点を解消するために改装を施すことは困難であり、近代化改装の余地にも乏しかった。
053H2G型の運用結果を受けて、中国海軍では同級の問題点を解消した改良型フリゲイト(後の053H3型フリゲイト)の建造を行うことを決定した。そのため053H2G型の建造は4隻で打ち切られることとなった。
なお、中国海軍では永らく専用の試験艦を保有しなかったため、新型艦艇の最初の数隻を用いて装備や艦の各種システムの実地試験を行う事例が多かった。053H2G型も、その例に該当する先行量産型的な存在であり、実地試験において不具合が発見できたので発展型へと切り替えを行なうことに成功したと見なすこともできる。もちろん、専門の試験艦により事前に不具合の有無を判断する方法に比べると、相当に非効率的な方法である事は否めず、1990年代後半になって専門の試験艦(後の970型試験艦)が建造されることになる。
053H2G型は、就役した4隻全てが東海艦隊に所属している。この内、二番艦の#540「淮南」は大規模な改装を受けていることが判明している。改装の詳細については不明であるが、一説には艦前方のHQ-61B短SAM発射機と37mm機関砲を撤去した後にHQ-64中距離地対空ミサイル(紅旗64/LY-60/猟鷹60)用のVLS(Vartical Lunch System:垂直発射システム)を新たに設置して、運用試験に用いられたとされる[1]。ただし、改造後の姿が確認されていないこともあり、この情報の真偽については現時点では判断できない。残りの3隻については、対艦ミサイルの換装や衛星通信用アンテナの設置といった改装が施されているが、概ね建造時の姿を維持している。
【2010年3月3日追記】
2010年2月28日に、上海の黄浦江に停泊している#540「淮南」の写真が確認されたが、ヘリコプター格納庫に衛星通信用レドームが搭載されたほかは原型と変化は見られず、噂されていたHQ-64用VLSへの搭載も実施されていないことが明らかになった[2]。
【2010年4月25日】
その後、HQ-61短SAM用の「H/EFB02箱式発射装置」の上部にHQ-64/LY-60艦対空ミサイルランチャー2基をを搭載した053H2G型の写真が公開され、053H2G型がHQ-64の搭載試験を実施していたことが確認された。前部37mm機関砲の間にもミサイル誘導用のイルミネーターと思われる追加装備が搭載されている。
■性能緒元
基準排水量 | 2,250t |
全長 | 111.7m |
全幅 | 12.1m |
主機 | CODAD 2軸 |
18E-390VAディーゼル 2基(14,000馬力) | |
MTUディーゼル 2基(8,840馬力) | |
速力 | 27kts |
航続距離 | 4,000nm/18kts |
乗員 | 170名 |
【兵装】
対空ミサイル | HQ-61B/M艦対空ミサイル/ 6連装発射機 | 1基 |
対艦ミサイル | YJ-8I艦対艦ミサイル/ 3連装発射筒 | 2基 |
対潜ロケット | 87式250mm6連装対潜ロケット発射機(FQF-3200) | 2基 |
砲 | 79式56口径100mm連装砲(H/PJ-33) | 1基 |
近接防御 | 76A式37mm連装機関砲(H/PJ-76A) | 4基 |
搭載機 | Z-9C対潜ヘリコプター | 1機 |
【電子兵装】
長距離対空レーダー | 517A型もしくは517H-1型(いずれもNATOコード名はKnife Rest) | 1基 | |
対空対水上レーダー | H/LJQ-360S型(SR-60) | 1基 | |
火器管制レーダー | 342型(ZL-1B/Frog Lamp) | SAM用 | 1基 |
343型(Wasp Head) | 砲用 | 1基 | |
347G型(EFR-1/Rice Lamp) | 機関砲用 | 2基 | |
航海レーダー | RM-1290(Racal Decca) | 1基 | |
戦闘システム | ZKJ-4B/6 | ||
ECMシステム | 981-3型艦載ECCM装置 | ||
NJ81-3(MK-36 RBOC)6連装チャフ・フレア発射装置 | 2基 | ||
RWD-8(Jug Pair)ELINTシステム | |||
SR-210レーダー波警告装置 | |||
651A型敵味方識別装置 | |||
ソナー | SJD-5B型ソナー | 1基 | |
SJC-1F型偵察用ソナー | 1基 | ||
SJX-4C型通信用ソナー | 1基 | ||
衛星通信用アンテナ | 1基 |
■同型艦
1番艦 | 安慶 | Anqing | 539 | 1990年11月着工、1991年7月進水、1991年12月就役 | 東海艦隊所属 |
2番艦 | 淮南 | Huainan | 540 | 1991年1月着工、1991年10月進水、1992年7月就役 | 東海艦隊所属 |
3番艦 | 淮北 | Huaibei | 541 | 1992年7月着工、1993年4月進水、1993年8月就役 | 東海艦隊所属 |
4番艦 | 銅陵 | Tongling | 542 | 1992年12月着工、1993年9月進水、1994年4月就役 | 東海艦隊所属 |
▼100mm連装砲のシールドがステルスタイプの#542「銅陵」
▼YJ-8対艦ミサイルを発射する#541「淮北」
▼HQ-61対空ミサイルを発射する#542「銅陵」(手前)と#539「安慶」(奥)
▼HQ-61対空ミサイル用ランチャー「H/EFB02箱式発射装置」の上部にHQ-64対空ミサイルランチャー2基を装着した053H2G型
▼YJ-8対艦ミサイル発射コンソール(左)、HQ-61対空ミサイル発射コンソール(中央)、電子戦システムのコンソール(右)
【参考資料】
Jane's Fighting Ships 2006-2007(Jane's Information Group)
世界の艦船(海人社)
艦載兵器ハンドブック改訂第2版(海人社)
艦載武器 2005年12月号「従”江衛”級看中国海軍未来軽型護衛艦的発展」(王浩/中国船舶重工業集団公司)
艦載武器 2007年5月号(No.93)「従「江湖」到「江凱」-中国海軍現代護衛艦研制的躍変」(衛天/中国船舶重工業集団公司)
現代艦船2005年第2期A「“江衛”級技術特性分析」(沢元/現代艦船雑誌社・中国船舶重工業集団公司)
Chinese Defence Today
東方軍事「徳刊評中国海軍昇級:建新型駆逐艦速度放慢」[1]
大旗網「元宵節的浦江:船台上建造中的又一艘054A新護!」(2010年2月28日)[2]
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