■性能緒元
口径 | 100㎜ |
砲身長 | 1,600mm |
戦闘時の全備重量 | 73kg(照準機含まず) |
砲重量 | 29kg |
砲架重量 | 16kg |
底盤重量 | 28kg |
砲口初速 | 308m/秒 |
発射可能砲弾 | 榴弾 |
砲弾重量 | 8kg |
左右射角 | 左右各4度 |
上下射角 | 45~80度 |
最大射程 | 6,400m |
最小射程 | 308m |
発射速度 | 15~20発/分 |
要員 | 7~8名 |
89式100mm迫撃砲(PP-89)は、1989年に制式化された中国軍の重迫撃砲。口径100mmの迫撃砲は、他国に例の無い中国独自の規格である。89式は、71式100mm迫撃砲、80式100mm迫撃砲に続く中国第三世代の100mm迫撃砲。歩兵団(連隊に相当)の迫撃砲営(大隊に相当)に配備され火力支援を行う。
89式は、砲身部、2脚砲架、底盤、照準機に分解する事が可能。移動時には、車載するか各部品を人力で搬送する事が可能。最大射程は従来の100mm迫撃砲よりも約2km近く長い6,400mに延伸されている。
現在89式は、71式100mm迫撃砲の後継として装備化が進められている。通常の迫撃砲営では120mm迫撃砲を使用するが、比較的軽量な100mm迫撃砲は空挺部隊や山岳部や森林が多い中国南部の部隊で運用される事が多い。最近では、これまで82mm迫撃砲を運用してきた歩兵営の迫撃砲連(中隊に相当)にも火力強化の目的で89式4門が配備されるようになった。
【参考資料】
Chinese Defence Today
軍事沙龍 「中国迫撃炮的発展歴程」
中国武器大全
新浪論壇 「我軍原歩兵団属100毫米迫撃炮放到歩兵営炮連」
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