2014年11月15日土曜日
81式122mm40連装自走ロケット砲
▼ロケット発射時。爆風避けシールドを展開しているのが分かる
■性能緒元
重量 15.532t
全長 7.120m
全幅 2.500m
全高 3.082m
エンジン WD615.71水冷ディーゼル 256hp
最高速度 70km/h
航続距離 600km
武装 122mm40連装ロケット発射機×1
俯仰角 0~55度
左右旋回 左102度、右70度
乗員 6~7名
■81式122㎜ロケット弾性能緒元
重量 46.3kg
全長 2.873mm(榴弾)
2.870mm(対人用破片榴弾)
直径 122mm
弾頭重量 約20kg(榴弾)
初速 50.7m/s
最高飛行速度 692m/s
射程 20~30km
81式122mm自走40連装ロケット砲は、1979年の中越紛争で捕獲したソ連のBM-21グラッド(雹)自走多連装ロケット砲を元に開発された自走ロケット砲で、1982年に制式化された。
81式は陝西汽車製 延安SX250(SX2150) 6×6トラックに122mmロケット発射機を搭載している。車体前部のキャビンは4ドア・5人乗り。キャビン直後にも乗車用シート2基が設置されている。キャビンの窓はロケット発射時には爆風避けシールドで保護される。ロケット発射機は車体後部の荷台に搭載される。
81式122㎜ロケット弾は厚さ2.2mmの発射管に搭載され、発射機は10列4段になっている。使用可能なロケット弾は、81式122㎜ロケット弾と射程延伸型の81-I式122㎜ロケット弾が用意されている。最大射程は81式が20km、81-I式が30kmとされている。ロケット尾部には折り畳み式の安定翼4枚を装備している。安定翼はロケットの軸線に対して1度傾いており、発射後は旋転して弾道を安定させる。弾頭には榴弾と対人用破片榴弾等の種類がある。発射方式は単発、バースト連射、一斉発射の3種類があり、一斉発射に要する時間は20秒。発射後の再装填時間は8分。照準装置は発射機左部に装備されている。発射時、操作要員は発射機から離れて遠隔発射を行うことも可能。
81式122mmロケットは、従来の中国軍の130mmロケットよりも直径は小さいものの、弾頭重量は130mmロケットと同等であり、射程では上回っている。そのため130mmロケット砲に換わって中国軍歩兵師団の主力自走ロケット砲になっている。また、81式の技術を基にして火力支援用の艦載兵器とした122mm40連装艦載ロケット砲も開発されている。
【参考資料】
Chinese Defence Today
中国武器大全「81式122㎜輪式自行火箭炮」
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